でくのぼう宮沢賢治の会

1999年に結成された有志による同好会「宮沢賢治研究会 イーハトーヴォ」から発展し、2001年に「でくのぼう宮沢賢治の会」と名を改めて活動を続けています。賢治のいうデクノボー(『雨ニモマケズ』の中に出て来る「ホメラレモセズ クニモサレズ」、東に、西に、南に、北に、みんなのしあわせのために奔走する人)に憧れて、会の名称としました。

“〈心で読む〉というのは、〈頭で読む〉ことの反対です。心が生き生きと作品と直に触れていくように、素直にまっすぐ読んでいきます。そうすると、宮沢賢治の童話作品は必ず語りかけてきます。ですから安心して心を開いて耳を澄ませばいいのです。”(でくのぼう宮沢賢治の会 会報誌第二号巻頭『心で読む宮沢賢治』熊谷えり子)より

会では、賢治作品から学ぶだけでなく、実践することも目的としています。「みんなむかしからのきょうだい」という賢治ならではの生命思想をべースに、ナチュラルシンプルライフと、心を育てる生き方を、会のメンバー各自が模索しながら活動しています。

宮沢賢治の作品は、汲めども尽きぬ宝物でいっぱいです。
 私たちは作品を読み味わう最上の喜びを享受すると共に
人間の本当の生き方や世界がぜんたい幸福になる方法を
そこから学びたいと思いました。
 とてもささやかなデクノボー志願者の集いですが
ここにはいつでも気持ちのいい風が吹いています。
ですから、
「どなたもどうかお来しください。決してご遠慮はいりません」

でくのぼう宮沢賢治の会 代表 熊谷えり子