リラ・ボランティアコラース【2月】
2月にリラ・ボランティアコラースのメンバーで、施設へ歌のボランティアに伺いました。
【2月23日】鎌倉市内の介護老人保健施設
すっかり春の陽気の中、通りの梅の花を楽しみ、施設に到着しました。
いつもは直前までテレビをご覧になっていることが多いのに、今日は消されていて、お雛様と一緒に私達を待っていてくださいました。急遽予定を変更して一曲目に「うれしいひなまつり」を歌いました。何曲か早春の歌を歌っていくと、会場に優しい空気が広がったように思えました。
今回は初めてリラ自然音楽の「雪融け」を歌いました。「歌詞の六つの稜、とは雪の結晶の先端を表していて、、」と歌の解説を青木先生が話されました。少しでもその繊細な美しい輝きを伝えられたら、と思って歌ったところ、大きな拍手をいただき、少しほっとしました。
そしていつもように「春はかえる」を歌っていると目の前の方が、(この方はいつも歌詞のファイルをご覧にならない方なのですが、)すっかり歌詞を覚えていて一緒に口ずさんでいたのにとても驚いてしまいました。間奏のピアノの時には、「いい曲だね」とのスタッフの方の声が聞こえたので、歌いながら胸が熱くなりました。歌い終わってまわりを見ると何人かのコラースメンバーの目に光るものがありました。音楽を通して参加者の方々から感動をいただき、穏やかな時間を共有でき本当に嬉しく思いました。
【2月26日】鎌倉市内の特別養護老人ホーム
春がすぐそこまで来ているような暖かな午後、皆で春の訪れを感じられる曲を3曲続けて歌いました。会場がフワッとした空気に包まれ、柔らかな雰囲気になりました。その後は一転、心弾けるようなキラキラした歌声が会場いっぱいに広がり、皆さんも私たちも思わず笑顔がほろこびました。
次の曲では、悲しい曲調の奥に誰かに寄り添ってもらっているような温かい静けさに浸ったようでした。
「峠のわが家」ではさらに深まり、「罪と罰愛の重さ誰でもいつか知る」のところでは、会場が唯々、優しい響きに包まれたようになり、胸の奥の何かが融けて行くようでした。アイルランド民謡では、神様を慕う純粋な心があふれ出るような曲で、曲に導かれるように皆で力強い大合唱となりました。
ホームのスタッフの方々の陰ながらの御尽力と、利用者の皆様とコラースで作り上げる優しい場が、これからももっと深まっていきますように…。と願いつつ、感謝の気持ちも新たに、会場を後にしました。外はすがすがしい青空が広がっていました。