リラ・ボランティアコラース【8月】
8月にリラ・ボランティアコラースのメンバーで、施設へ歌のボランティアに伺いました。
【8月24日】鎌倉市内の介護老人保健施設
お盆を過ぎて、何となく秋の気配を感じはじめた中、この施設に伺った日は夏に戻ったような暑い日でした。
今日は、場所が変わって、前より狭くなって、利用者さんがすぐ目の前に座っていらしたりして、利用者さんも私たちも、少し戸惑いながら歌い始めた感じでした。でも、歌が進んでいくうちに私たちもいつものペースを取り戻して、中ほどの曲のあたりから、時間が止まったような静かな感じがしました。
曲が進んでいって「春はかえる」を歌ったとき、みんなの心と心がつながったような気がして、あたたかい気持ちになりました。最初、不安そうな眼差しの女性は、少し微笑みがでました。眼鏡をはずして涙を拭いている男性もいらっしゃいました。
いつものシスターからは、また、いつもあなた達のこと忘れませんと、少し涙目でおっしゃっていただき、また、帰るときいつも声をかけてくれる女性も、手を振ってくれました。
帰り際、スタッフの方から、『みんな「春はかえる」の歌が大好きなんですよ、涙を流している方が何人もいました』、と聞きました。
青木先生は、どんないい歌でも相手に届くには、まず、相手との電線がつながらなければ届かない、とおっしゃいます。相手との電線をつなげるには、相手がいい歌だと思ってこっちを向いてくれて初めて電線がつながるのだと。いつも歌っている「春はかえる」が好きだと思ってくれているのは、最初からずっと、必ず歌っていて、皆さんの心に浸透してきたのかなと。そして、この歌で電線がつながるって、すごいことだなと思いました。
リラ自然音楽の詩と歌の美しい心を、神様の通路になってお届けできるようになりたいと思いました。
【8月26日】鎌倉市内の特別養護老人ホーム
日差しや風はまだ少し暑い中つめ草のふかふかした公園を歩いて会場へ入りました。やさしくおだやかな感じで皆さん待って下さっていて、青木先生の「秋の歌を持ってまいりました。」から始まり、いろんな高さの声の発声練習の時はにこにこ明るく目もきらきらして楽しそうな方が沢山いらっしゃいました。「春はかえる」は涙ぐみながら歌っている方もいらしてこちらもちょっとうるっとなった感じの中終わりました。外へ出るとうす雲が広がっていて涼しく感じる風に吹かれて帰って来ました。ありがとうございました。