『シルバー・バーチ霊言集』輪読会講座の発表会を行いました。(その3)

山波財団のリラ自然音楽クラブでは、ネオ・スピリチュアリズムを学ぶため、定期的に桑原啓善先生の著書を取り上げ、輪読会講座で毎月少しずつみんなで輪読をしています。

2018年の9月から桑原啓善訳『シルバー・バーチ霊言集』を輪読してきました。

2020年末をひと区切りとし、今年の1月に『シルバー・バーチ霊言集』の輪読会発表会を行いました。数人の発表者の方に、今までに輪読した項目の中から好きな項目を取り上げて所感を発表していただきました。

当日発表された内容を、順々にご紹介しています。

 

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シルバー・バーチ霊言集二十一世紀のためのバイブル桑原啓善 訳/A・W・オースティン 編¥1,540(税込)2018/05/15新装版


■発表5(H・Mさん)

〔三〕霊的な大きな力が、いま地上世界に向かって降りていく。地上のあらゆる国々で、次第にこの力が感得されていく。いま地上では大事業が進展している。それは地上の利己と無知を打破しようとする運動である。やがて時来たれば、この事業は必ず達成される。だがその前に、必ず大きな産みの苦しみがある。

シルバー・バーチに聞く」より、該当箇所の山波先生の注を引用します。

二千年前のイエスの時代に、大きな力が神霊界から降りた。だが、あの時より大きな力が今地球に降りて来ている。利己と無知というベトついた地球の床が大クリーニングされて、地球は生まれ変わる。その節目に私達は生まれてきている。私たちの産みの苦しみは、利己という皮膚(カルマ)を自分の体から剥ぎ取ること。地球の産みの苦しみは、地震、噴火、陸地の陥没・隆起で新しい地肌を外に出す仕事。

 バーチのこの言葉が深く印象に残ったのは、コロナ禍で、まさに「大きな産みの苦しみ」の真っただ中にある、今という時代がどういう時なのか、私たちは何をなすべきなのかを、バーチは、はっきりと指し示した上で、「この事業は必ず達成される」と断言し、前に進むための大きな希望と勇気を与えられたからです。「シルバー・バーチ霊言集」の<第十七章シルバー・バーチは語る>の章に、「知ることはすべて大切である。だが知るだけで、そこから一歩を踏み出そうとしなければ、それは賢明ではない」という言葉がありますが、今回のバーチの輪読会では、学んで日常生活の実践に一つでも繋げていきたい、自分を少しでも変えていきたいという強い思いを持って参加しました。ここ数年、家庭生活の中で様々な問題が次々と起きましたが、輪読会を通して、個人的な問題を霊的な観点からいかに捉えていくかを学んだことで、どんな小さな努力も、全体が良くなるためにすべて繋がっているのだと確信でき、信念を持って進んでいくことができたように思います。

 

「シルバー・バーチ霊言集」<解説>の中の山波先生の言葉に、「霊界通信こそは、人類の方向を根源において定める、見えない手、実は夜闇の中を進む船を導く星の如きものである」とありますが、まさにこの言葉を実感しながら、バーチの言葉を心の灯りとして進む日々の中で、この霊的真理を、私の中だけに留めておいてはいけないという思いがつのりました。バーチが、「唯奉仕したい」その一念から、渾身の努力で伝えてくれた真理の言葉を、次の世代に伝えていかなくてはならないと思いました。また、今回の輪読会では、バーチの、自分は単なる真理の伝達係にすぎない、というあまりにも謙虚な姿勢、人類を救おうとする大きな愛と奉仕の精神に深く感銘を受けると同時に、地上で肉体を持って働く役割の私たちは、どれだけバーチや神霊界の方々の思いを理解し、応えることができているだろうかと、心底反省の思いで一杯になりました。バーチが、「私達」と言っている同志となるべく自覚を持ち、今降りて来ている「霊的な大きな力」の通路になれるよう、愛と奉仕に尽くしていかなくてはならない、今、大きな転換の時を迎えているように感じています。

 

 今回は、特に輪読会前後のセラピーで、CD「シルバー・バーチの言葉」の山波先生の朗読と輪読会の学びが結びつくことが多く、魂の奥にまで響く学びに繋がったのは、山波先生とバーチが一体となったはからいのように思えてなりませんでした。一人では、とても太刀打ちできないバーチの深い真理の言葉ですが、熊谷先生の示唆に溢れるお話や参加者の方々の真剣な思いが創る場のおかげで、何度も美しい真理の光を垣間見る感動を覚えました。この光を少しでも地上に伝えることがせめてもの恩返しと思い、ひたすら愛と奉仕に努力していきたいと思います。

 

■発表6(K・Rさん)

 私が山波言太郎総合文化財団の前身、「生命の樹」の会員になったのには3つの動機があります。その最初の1つがこの「シルバー・バーチ霊言集」です。その時、特に心に響いた25番を今回選びました。
 当時私は、霊的な話や宗教などにも全く関心なく、特に悩みも周りにトラブルもなく、いたって陽気に平穏に暮していました。が、ひょんなことから出会ったこの霊言集は感動と涙で読みました。日頃世の中に漠然と感じていた疑問への答えがあったからかもしれません。

〔二五〕 私達の使命は、神仏とたたえられることではない。真理と知識と知恵とを、述べ伝えることである。私は偉大な教師でも、卑しい乞食でもけっこう、唯私の言葉に、真理の印が押されている限り。私どもは名声と権威と経典を楯にとって叫ばない。唯、皆さんの理性に向かって、訴えるだけである。

とても単純に沁みました。真理ってすごい事を伝えに来たのに、ただ使命だって……バーチってとても謙虚だナー。大切なのはその中身だから乞食でもかまわない、名声も権威も不要ってスゴイナー。理性に訴えるって事は、私自身の判断に委ねるって事だよね、話が理論的ですごく納得できる。「ただただ教祖を崇めなさい、経典を信じなさい。さすればあなたは幸せになれる…。」的な宗教なんかと全く違うっ。真理、ネオ・スピリチュアリズムを学びたいと強く思いました。

 

 そして学んでいくと、この25番はネオ・スピリチュアリズムの真髄を語っていると気付き始めました。
 「真理」
  人は神・愛 である。
 「知識」
  波長の法等の宇宙法則、媒体論等は学術的知識です。山波先生が「ネオ・スピリチュアリズム6か条」としてまとめて下さってもいます。
 「知恵」
  肉体を着けた人間が、地上で「神に還える」ための手段、方法。これこそ神界計画として時代に即し私達に提示されてきたもの。霊界通信、バーチやイーグルの霊言しかり、宮沢賢治の作品しかりです。そして現在は山波先生を通しネオ・スピリチュアリズム、黙想正座、さらにリラ、自然音楽など。「でくのぼうの生き方 実践綱目」はその具体的な最たるものと思います。

 

 そして「私は偉大な……叫ばない。」とは、肩書はいらない程度の事を言っているのではなく、真理の前にはこの世のあなた達の価値観は何の意味もないものだと、示唆しているのではないかと思うようになりました。
 「理性」も私が思っていた知識から形成される知性、その延長線上の論理的客観的な物事の判断、心情などとあいまいなものではなく、もっと清らかな深い「神」の愛でした。それは「真・善・美」を求める心、霊体即ち神の火花の在所からのものです。ですから「唯、皆さんの理性に向かって、訴えるだけである。」とは、「人は神」、どんな人にも悪人にも、決して消えることのない「神の火花」があることを確信しているからの言葉、必ずそこに届き作用すると、私達人間に絶対の信頼をおいているからこその言葉。温かい強い愛を感じます。バーチにはいつも勇気づけられ励まされます。

 

 そしてもう1つ、今さら恥ずかしいのですが、今回やっと気付けたことがあります。
すべてを「そのまま」受け入れることです。他者、相手も自分自身も、環境、社会もすべてを批判もせず否定もせず理屈をこねたりもせず、先ずそのままを素直に心から受け入れる事。そこからしか真の愛は生まれてこないのだと。だから「活人剣」なのだと思いいたりました。
 発表の場がなかったら気付けなかったと思います。共に学んだ皆様にも感謝致します。
 コロナ禍でますます混沌とした今日です。まだまだ理解不足、実践不足で未熟ですが、神への道を歩み続け、そして地球人としてのこの世の役目もまっとうできるよう努めたいです。
 本当にありがとうございました。

 

ネオ・スピリチュアリズム6か条とはでくのぼうの生き方 実践綱目とは


「『シルバー・バーチ霊言集』輪読会発表会内容 その4」に続く

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